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突発性難聴発症2日目

リサイタル当日。
耳鳴りで目が覚める。その瞬間頭の中身の90%が耳鳴りで塞がれたという感覚が生まれる。
自分の起き上がる音が聞こえない。
これは非常事態だ・・・・・・・ということだけが頭に浮かぶ。

耳鳴りで会話が難しい。うまくものが考えられない。
ピアノを触る。冒頭の一小節で頭が割れるような響きがすることがわかってしまった。
左耳は耳鳴りで覆われて聞こえないのに、右耳から入る音は凶器のように頭を刺激する。
頭が痛すぎて、指を鍵盤を下におろせない。
とにかく落ち着こうとするが、湧いてくる悪い感覚は止まらない。

リサイタルを断念する。




病院に行って診察を受ける。耳鳴りでうまく先生の言葉が聞き取れない。
周りの子供の声が頭を刺激して、目が回りそうになる。
血管拡張の点滴とビタミンB12の注射、ステロイド投与の開始。ひたすら安静にするように言われる。
昨日弾いたんでしょ?それよくなかった。と言われる。でも弾かないわけない。
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プロフィール

Mari Kawagishi

Author:Mari Kawagishi
川岸麻理

ピアニスト。ダックスフント大好き。

神奈川県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て、同大学院修士課程ピアノ専攻を修了。2007年秋よりスイス政府奨学生としてチューリヒ音楽大学のソリストディプロマコースに留学し2010年に修了。

東京藝術大学卒業時に同声会賞受賞、同新人演奏会に出演。第75回 読売新人演奏会に出演。社団法人日本演奏連盟主催により東京文化会館小ホールにてピアノリサイタルを開催。
現代音楽室内楽国際コンクール(ポーランド)デュオ部門第3位。第19回カントゥ国際ピアノコンクール(イタリア)第2位。東京藝術大学大学院修了時に東京工業大学の入学式演奏会にソリストとして推薦され、東京工業大学管弦楽団とコンチェルトを共演。Musique en Valle du Tarnにピアニストとして招聘され、南仏にて連続ソロリサイタルを開催。

これまでに、Winterthur Musikkollegium、Orchestra Filarmonica "Mihail Jora" di Bacau 、東京工業大学管弦楽団、横須賀交響楽団、ヤマハ池袋吹奏楽団と共演。
Duo Epitaph(デュオ・エピタフ)、Ensamble Resonance(アンサンブル・レゾナンス)に所属。ヤマハ主催浜松管楽器アカデミー公式伴奏者。
現在、ソロ、室内楽及び伴奏等で国内外における演奏活動を行うとともに、後進の指導にあたっている。

詳しいプロフィールはこちら

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